チョコレートに含まれるカフェイン量とその影響

カフェインといえば、コーヒーやお茶がまず思い浮かぶかもしれませんが、実はチョコレートにもカフェインが含まれていることをご存じでしょうか?意識せずに摂取している場合もあるため、その含有量を把握することは重要です。

この記事では、カフェインの特徴や影響について解説するとともに、チョコレートや他の食品に含まれるカフェイン量を詳しくご紹介します。

目次

カフェインとは

カフェインは、コーヒー豆や茶葉、カカオ豆などに含まれる成分で、眠気を覚ます作用や集中力を高める効果があると言われています。そのため、エナジードリンクや覚醒作用を期待する飲料やサプリメントによく使用されています。

一方で、複数のカフェインを含む食品を同時に摂取すると、知らず知らずのうちに過剰摂取してしまう可能性もあります。過剰なカフェイン摂取は、不眠や頭痛、心拍数の増加などの健康リスクを引き起こす場合があるため、注意が必要です。

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チョコレートに含まれるカフェイン量

チョコレート1枚(約50g)のカフェイン量は、種類によって異なります。以下に主な例を挙げます。

  • ミルクチョコレート(カカオマスが少ない):14mg
  • ハイカカオチョコレート(カカオマス70%):42mg
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カカオマスは、チョコレートの主原料であるカカオ豆を加工して作られるものです。カカオマスの含有量が多いほど、カフェイン量も増加するため、ハイカカオチョコレートのほうがミルクチョコレートよりカフェインが多くなります。

また、カカオ由来の食品にはココアパウダーもあり、5gあたり約7mgのカフェインを含みます。この量は、カカオマスの加工工程によるものです。

コーヒーやお茶のカフェイン量

一般的な飲み物に含まれるカフェイン量を、1杯(150ml)あたりで比較すると次のようになります。

  • コーヒー(10gの粉使用):90mg
  • インスタントコーヒー(2gの粉使用):85.5mg
  • 紅茶(5gの茶葉使用):45mg
  • 煎茶(10gの茶葉使用):30mg

コーヒーは特にカフェイン量が多く、煎茶3杯分がコーヒー1杯分に相当するカフェイン量になります。

カフェイン摂取の目安

世界保健機関(WHO)は、2001年に、カフェインが胎児に及ぼす影響についてはまだ明確にはされていないとしながらも、お茶やココア、コーラ飲料には似たような量のカフェインが含まれており、コーヒーにはそれらの約2倍のカフェインが含まれることを指摘しました。そのため、妊娠中の女性に対し、コーヒーの摂取量を1日3~4杯までに抑えることを提案しました。

さらに2016年には、妊婦のカフェイン摂取に関する新たな勧告を発表しました。これによると、1日300mgを超えるカフェインを摂取すると、出生時低体重や流産、死産のリスクが高まる可能性があるとされます。そのため、これらのリスクを軽減するために、妊婦は妊娠中のカフェイン摂取を減らすように注意喚起されています。

日本ではカフェイン摂取の上限量は定められていません(調査時)が、欧州食品安全機関(EFSA)などでは成人の1日あたりの目安を最大400mgとしています。普段からコーヒーやエナジードリンクを飲む方は、食品表示を確認しながら摂取量を管理することが大切です。

さらに、カフェインを控えたい方は、カフェインレス製品やデカフェ商品を選ぶとよいでしょう。また、ハイカカオチョコレートも過剰に摂取しないよう注意してください。

カフェインの摂取量をコントロールしながら、日常の食品や飲料を賢く選びましょう。

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