コーヒーを淹れた後のかすを活用して害虫を防ぐ方法はあるのでしょうか？ コーヒーのかすを再利用してみたいと考えている方々に向けて、その使い道を詳しく解説します。
害虫対策と聞いて、多くの人は化学薬品を使用したり、罠を設置したりすることを想像するかもしれません。
しかし、あの独特の香りが特徴的なコーヒーが、果たして害虫防止に効果的なのか、その真偽を掘り下げてみましょう。
コーヒーかすが害虫を寄せ付けない効果はあるのか？
実は、コーヒーかすを害虫対策として利用する方法が存在します。これは、カフェインや独特の強い香りを嫌う害虫がいることに由来しています。ただし、この方法が全ての害虫に効果的なわけではないことに注意が必要です。コーヒーかすを使った害虫防止の手法は様々で、対象となる害虫に応じて適切な使い方を選ぶことが大切です。
コーヒーかすの虫除け効果が期待できる害虫
コーヒーかすには虫除け効果があり、特に次の5つの種類の害虫に効果的です。
- ヨトウムシ
- ネコブセンチュウ
- ネキリムシ
- 蚊
- アリ
特に前者3つの害虫は一般にはあまり知られていないかもしれませんが、家庭菜園を営む人々にとっては作物の成長を妨げる大敵です。
【これは便利】コーヒーかす、火をつければ蚊取り線香の代わりに！http://t.co/cziAtqtLn2
— ライブドアニュース (@livedoornews) August 12, 2015
蚊以外にも、コーヒーかすの香りを嫌う昆虫は多いのだとか。香りはコーヒーよりも、食パンを焦がした時のものに近い。 pic.twitter.com/9Ssiz1zP56
蚊に関しては、コーヒーかすを燃やした際の煙が蚊取り線香と同様に虫を寄せ付けない効果があると言われています。
そしてアリは、コーヒーの強烈な香りが苦手で、その香りがアリが巣に戻る際に頼りにするフェロモンのにおいを打ち消し、アリの大量発生を抑える効果があるとされています。
コーヒーかすとは何か？
コーヒーかすとは、コーヒーを淹れた後に残る粉のことです。
通常、一杯分のコーヒーを抽出する際には約10～12グラムのコーヒー豆が使用されます。もし大きなマグカップでコーヒーを淹れる場合は、15～18グラムの豆が必要になります。
さらに、複数杯を一度に淹れる機械を使用する場合、必要な豆の量は人数分に応じて増え、それに応じて生成されるコーヒーかすの量も増加します。
コーヒーかすを害虫防止に利用する利点
コーヒーかすを害虫防止に使う最大の利点は、化学薬品を使わずに自然な方法で虫を避けることができることです。これにより、化学薬品を扱う際に必要とされる保護具、如何にゴーグルやゴム手袋を着用する必要がなくなります。
また、日常的に飲むコーヒーの残りかすを利用するため、新たに購入する必要がなく、簡単に実施できるのも魅力的です。
コーヒーかすを利用した虫除けの実践方法
これまでにコーヒーかすが虫除けに役立つことと、その効果が期待できる特定の害虫の存在について説明してきました。
次に、これらの害虫に対するコーヒーかすの具体的な使用法を詳しく解説します。
コーヒーかすを虫除けとして活用する前に乾燥させる方法
コーヒーかすを虫除けとして効果的に使用するには、先にしっかりと乾燥させることが必須です。これは、湿ったコーヒーかすがカビの発生源となる可能性があるからです。
ここで、コーヒーかすを乾燥させる三つの方法をご紹介します。
- 自然乾燥させる
- 電子レンジで加熱乾燥させる
- フライパンで炒って乾燥させる
日光で乾燥させる方法
コーヒーかすを新聞紙の上に薄く広げ、直射日光の当たる場所で自然乾燥させる手法です。乾燥が進むにつれて風で散らばる可能性があるので、注意が必要です。
小さなお子さんやペットがいる家庭では、誤って食べないように保管場所に気をつける必要があります。この方法では大量に乾燥させることが可能で、乾燥後は別の容器に移し替えて保管し、使用したい時に便利に取り出せます。
電子レンジを利用した乾燥法
少量のコーヒーかすを迅速に乾燥させる場合、電子レンジが便利です。コーヒーかすを耐熱皿に薄く広げ、600Wで1～2分間加熱します。乾燥にムラが出ることがあるので、途中で一度停止し、かすをよくかき混ぜた後、再度加熱します。これを繰り返し、完全に乾燥するまで行います。
フライパンを使った乾燥法
フライパンでコーヒーかすを炒めることで、水分を効率良く蒸発させることができます。この手法はコーヒーの香りが強くなるため、焼きたての豊かな香りを楽しむことができます。コーヒーの香りを好む方には特におすすめの乾燥方法です。
コーヒーかすを虫除けとして使用する際の注意点
乾燥させたコーヒーかすは虫除けとして利用できますが、家庭菜園で使用する際はいくつか注意が必要です。コーヒーかすには虫を遠ざける効果があるものの、植物の成長を阻害する成分も含まれています。
特に、植物の根元付近での使用は避けるべきです。このようにして、植物への悪影響を最小限に抑えつつ、害虫からの保護を図ることができます。
コーヒーかすを虫除けとして活用する方法
コーヒーかすを乾燥させる方法は、ご自身の時間や環境に合わせて選んでいただけます。しかし、虫除けとしての使用法は対象とする虫の種類によって異なります。
以下では、乾燥したコーヒーかすを実際にどのように使うかを詳しく説明します。
コーヒーかすを土に混ぜる虫除け方法
乾燥したコーヒーかすを土に混ぜ込むことは、特にヨトウムシ、ネコブセンチュウ、ネキリムシに有効な虫除け策です。コーヒーかすを土の表面に散布するのではなく、土に深くすき込むのがポイントです。さらに、一箇所に集中させるのではなく、広範囲に均等に分散させると良いでしょう。
コーヒーかすを焚いて蚊を防ぐ方法
乾燥したコーヒーかすを小皿に広げ、着火して燃焼させる手法は、蚊に対して特に効果的です。コーヒーかすが燃える際には、お灸のような煙が発生し、その煙が蚊を遠ざけます。煙は焦げ臭いものとなるため、屋外での使用が推奨されます。
コーヒーかすをアリの通り道に撒く方法
乾燥したコーヒーかすをアリの通り道に直接撒くのは最も簡単な虫除け方法です。この場合、コーヒーかすが若干湿っていても自然乾燥するため問題ありませんが、撒く場所の環境を考慮しながら使用してください。
コーヒー液を使用した虫除け方法
コーヒーの出がらし以外にも、コーヒー液を使用した虫除け方法があります。これにはインスタントコーヒーや缶コーヒー、ドリップコーヒーから再び煮出した液を含みます。アブラムシやハダニ、ナメクジやカタツムリに対して効果があります。
使用する際は、濃いコーヒー液を用意し、冷ましてから霧吹きに入れて植物の葉に散布します。これは殺虫効果ではなく虫除け効果を目的としており、特に初期段階での使用が効果的です。
コーヒーかすを使った虫除けテクニックをマスターしよう！
この記事を通して、コーヒーかすを使った虫除け方法についてご紹介しました。まとめると、以下のポイントが重要です。
- コーヒーかすは虫除けとして効果的に使えます
- 虫除けに効く主な虫は5種類存在します
- コーヒーかすは虫除け以外にも様々な用途で利用可能です
ぜひこの情報を活用して、コーヒーかすを効果的に使って虫除けを行いましょう！
