家庭でカフェオレを作る際、よくある問題はその水っぽさです。この問題を解決し、おいしいカフェオレを楽しむためのポイントをご紹介します。
重要なのは次の3つのポイントです:
- コーヒーと牛乳の比率は1:2で、5:5の比率は避けてください。
- コーヒー豆の使用量を減らさないこと。
- 使用する牛乳は成分無調整のものを選び、コーヒーは深煎りがおすすめ。
以下に簡単な作り方も紹介しますので、ぜひ最後まで読んで家で試してみてください。
また、ここで話しているのは「カフェラテ」ではなく「カフェオレ」のレシピです。カフェオレを作る際はこれらのポイントをぜひ参考にしてください。
カフェオレとカフェラテの基本的な違い
カフェオレとカフェラテは共に「ミルク入りコーヒー」を意味しますが、その起源と使用されるコーヒーのタイプに違いがあります。カフェオレはフランス語由来で、通常ドリップコーヒーを使用し、カフェラテはイタリア語由来でエスプレッソが基本です。
これにより、カフェオレは比較的苦みが少なく、カフェラテはエスプレッソの使用により、より強い苦みを感じることがあります。また、カフェラテの方がカフェオレよりもミルクの割合が高く設定されるため、一般的にミルク感が強くなります。
水っぽさを避けるためのカフェオレ作り
水っぽく感じる主な原因は、水分含有量の高さです。一般的に、水分含有量が低いほど、飲み物は水っぽく感じられません。
コーヒーの水分含有量は約98%、牛乳は約88%とされています。従来のカフェオレレシピではコーヒーと牛乳の比率が5:5で、これによる水分含有量は約93%です。対照的に、私が提案する1:2のレシピでは水分含有量は約91%となり、わずかながらも水っぽさが減少します。
この2%の差が、飲み物の質感に大きく影響します。また、カフェオレの本場フランスでは、使用される牛乳の乳脂肪分が日本よりも高い可能性があるため、同じ5:5の比率でも水っぽさを感じにくいかもしれません。
この1:2の比率が伝統的な方法から逸脱しているかもしれませんが、味の良さにフォーカスを当てた結果、この方法を推奨しています。そして、この方法でコーヒーの味が薄れることはないかという疑問に対しても、適切な調整で十分に対処可能です。
コーヒー豆の使用量を維持することの重要性
コーヒー豆(または粉)を通常どおりの量で使用することが、コーヒーの味を保つための重要なポイントです。抽出量が少なくなる場合でも、豆の量を変えないことにより、牛乳を加えてもコーヒーの豊かな味わいを損なわずに、美味しいカフェオレを楽しむことが可能です。詳しい分量は、この後のレシピで説明します。
牛乳は成分無調整、コーヒー豆は深煎りを選ぶ
ミルクの種類としては、牛乳だけでなく豆乳やアーモンドミルクも使用できますが、牛乳を選ぶ場合は成分無調整のものを推奨します。成分調整された牛乳や低脂肪牛乳を使うと、カフェオレが水っぽく感じられ、コーヒーと良く合わない可能性があります。
コーヒー豆については、深煎りの豆を使用することをお勧めします。深煎りの豆はコクがあり、牛乳を加えてもその風味が際立ちます。もしミルクの風味を前面に出し、軽やかに楽しみたい場合は、深煎り以外の豆を選ぶのも一つの方法です。
カフェオレ作り方ガイド:完璧な黄金比率とレシピ
カフェオレを家庭で作る際には、次の比率が最適です。例として150gのカフェオレを作る場合、以下の通りになります。
- コーヒー液:50g(全体の1/3)
- 牛乳:100g(全体の2/3)
- コーヒー豆/粉:15g(完成量の1/10)
- 注ぐお湯:75g(コーヒー量の1.5倍)
コーヒー粉は中細挽き、お湯の温度は90〜95℃が理想的です。
下準備: デジタルスケールを使って、カップに正確に材料を量ります。
抽出プロセス
- 豆と同じ重さのお湯(15g)を注ぎ、粉をスプーンでかき混ぜてから1分待ちます。
- コーヒー量の1.5倍のお湯(75g)を追加し、スプーンで数周混ぜた後、全てのお湯をドリップさせます(結果として約50gのコーヒーが抽出される)。
この方法で抽出するコーヒーは、牛乳と混ざることでその強い風味が活かされます。
アイスカフェオレの場合:
- 抽出したコーヒーを冷ます必要があります。氷水にサーバーを置いて冷やし、冷えたコーヒーを氷と牛乳が入ったグラスに注ぎます。レイヤーがはっきりとするためには、氷を入れると良いでしょう。
ホットカフェオレの場合:
- 抽出したコーヒーに温めた牛乳を注ぎます。ミルクの甘味が際立つ温度は約60℃ですので、過熱しないように注意してください。
まとめ
ここでは、濃厚なカフェオレの作り方を紹介しました。味が水っぽくなることが気になる方は、このレシピを試してみてください。また、味が濃すぎる場合はコーヒー豆の量を調整してみてください。